こんにちは
産婦人科医師の岡康子です
ブータン紀行第2弾をお伝えしますね
3/8(水)
ブータンの地方の医療を視察するため車で2時間かけてプナカ県へ
・プナカ病院視察―ここは何と県病院にして医師一人
産婦人科医はもちろんいない
でもお産はする(もう驚かない)
I-CTGは積極的に使ってくれていた
・Kabesa PHC(Primary Health Unit)視察―上記県病院の下位施設
医師はおらずもはや「病院」ではない。
アシスタントが診察も処方も住民の健康管理もする
I-CTGも超音波もないけど妊婦健診もお産もする
分娩時の損傷があれば縫合もする
素晴らしいが、さすがに引く

こういうところに早くi-CTGを導入すべきと思った
この日のミッションを終え日没まで時間があったので
現地スタッフさんお勧めの吊橋へ
私は超楽しくて疲れも吹き飛んだが
他の団員はかえって疲れたご様子
まだ少し時間がありプナカのゾン訪問
ゾンとは日本でいう皇居と行政府とお寺が一緒になった様な所
ブータンで一番美しいゾンと言われている
プナカ泊
3/9(木)
車で更に3時間かけて北部のガサ県へ
途中幾度も牛や馬に邪魔されたり
山道の振動などもありとても快適とは言えなかったが
7000m級のチベットの山々には癒された
・ガサ病院−標高2800mにある
ゆっくり歩行しないと息切れがつらい
ここも県病院なのに医師一人で産婦人科医ではない
もはや医者がいるだけで十分という感覚に
I-CTGは導入されてはいるが
妊婦の多くは妊娠早期に都市へ引っ越すそうで使用は少ない
せっかくの機器を住民にもアピールすべきと説明
医療機器が住民の流出を阻止し
地域が元気になったらと
素晴らしいなと夢のような未来を思い描いた
5時間かけて首都へ戻る
途中ドライブインに立寄るが開店休業状態
インスタントラーメンなら作れるとのことで
お腹ペコペコの私達はお願いすることに

ん?
これ絶対ちゃんぽんメンだ


最高にホッとする味

申し訳ないがこれがブータンでの食事のNo.1だった

次に立ち寄った土産物屋で気に入ったキラ発見
ドラーバーさんに値切ってもらい4割引で購入
高山病や乗り物酔いでちょっと無口になっていたが
キラのおかげでテンションが上がり具合も良くなった
実はこの日は
去年私の父が亡くなってちょうど半年
チベットの山々に向かい父を想っていた・・・
標高が高いから見えているかしら
関係ないか…
そんなこと思っていたらちょっと泣けてきた
3/10(金)
この日1日キラを着て活動
ブータン人にも褒めていただき気分がよかった
民族衣装は最高

・国連ブータン事務所訪問−共同でプロジェクトを進めるので打ち合わせ
・保健省で3年間の活動計画のまとめ
保健省でのミーティング中に停電
マイクもプロジェクターもダウン
仕方がなくみんなで窓際に集まり
バッテリーで動いていたPCを囲んだが
まさに「膝を突き合わせた議論」ができたのは良かった
3/11 活動を終え帰路へ… 24時間かけて小松へ
どうでしたか?
とても密なスケジュールでしたが大変充実した活動ができました
私がこのような活動を行えたのも
たくさんの方々に支えていただいたおかげです
コロナ禍にもかかわらず
趣旨を理解し快く私を送り出してくれた新多病院長
私の留守をしっかりと守ってくれた中出/中島両先生…
支えてくれた全ての方に感謝・感謝です

本当はお見せしたい写真
聞いてほしい話がもっともっとあります
が、まだまだ人が集まることは難しいですものね
そのうち写真をKataro-saに置いておきます
訪ねた人は良かったら手に取ってみてください
