2024年08月19日

南の島へ”遠隔診断装置(ICTG)“を届けに行ってまいりました!

8/5(月)8:30始業。1週間ぶりの外来。
休んでとろけそうになっている脳みそではスムーズには進まない。
今日はリハビリって事でゆっくりやりたいなー。

イヤ、今日は予定手術が2件。1件目は11時手術室入り。
到底間に合いそうにないからこれば若い先生に始めててもらおう。
で、手術が順調なら私、2件目の手術からでいいかも。

それらお昼食べる時間もあるかも。…
そんなことを考え始めた頃、救急外来より連絡電話

”40代女性下腹部痛。CTで卵巣腫大あり、診察依頼”。
「Ah〜!お昼ご飯の時間が…」の気持ちは封印し診察をする。
痛みの原因は明らかではないが事実、片側卵巣は腫大し同部に痛みもある。
「緊急で摘出した方がよいかもなー。3件目ににねじ込むかー」。
もう昼食だのリハビリだのと言った状況ではなくなったあせあせ(飛び散る汗)

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帰国後の診療


あれ、先週までの1週間、私ミクロネシア連邦という南の島国にいたよねー。
もう少し余韻に浸っていたいのに、現実が私の足を容赦なく引っ張る。
あれは夢だったんだろうか…?

そう、私はICTGと言う医療機器を通じて世界の周産期事情をよくするためのプロジェクトの為
ミクロネシア連邦にいたのだ。
ICTG?ミクロネシア?って方
良かったら7/5のブログ〜南の島からのお客様〜をちょっとご覧いただきたい。

7/27(土)
夜、羽田で訪問団5人が落ち合う。深夜便なので挨拶もそこそこに搭乗する。
中継地点はグアムでミクロネシア行きに乗り込むのだが
目的地ポンペイ島の前にヤップ州にある別の空港にStop。

ここで一部の乗客が入れ替わり
ポンペイ島へ向かう。ヤップからは頭に花冠をつけた女性が多く乗り込んできて
一家に南国の薫りに満ち溢れる。
それにしても飛行機なのに空港で降りないなんて乗り合いバスみたいで新感覚。

7/28(日)
午後、ポンペイ島に到着。レンタカーでホテルに移動。
日本人経営のホテルで、まあ小綺麗。
しかしホテルではここ数日Wi-Fi環境が悪いと説明。
インターネットを利用した遠隔診断機器の紹介で来ているのにこの状況は最悪。
しかし言ってもダメなものはダメ。SIMカードを購入してある程度のことは代用した。

夜は散歩がてら近くのレストランまで徒歩で行き食事。
私はポークカレーを注文したが汁が少なく“カレー味の肉野菜炒め”といった感じだった。
味は良かった。


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ポークカレー

7/29(月)
活動初日日。ここでメンバーを紹介する。

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メンバー

プレゼントされた花冠を乗せた5人が日本人メンバー。
(あ、花冠ってこういうの。女性たち達は日常的につけている。)
左から、BHN(今回の企画をしたNPO法人)橘さん、香川大学(ICTG発祥の地かつ私の母校)産婦人科の伊藤先生私、メロディインターナショナル社(ICTG製造)神原さん、
BHN保谷さん(リーダー)。BHNは現役を退いたけれど、国際貢献に対する気力・体力・そして能力を持った方々による団体で、保谷さんも橘さんも大変長い間、日本の有名企業の海外事業に携わってきたのだそう。
憧れる〜揺れるハート


午前、ポンペイ州立病院の病院長などキーパーソンと面談しICTGを紹介。
昼、日系人の経営するカレー屋さんでポークカレーを食べる。
ザ・日本のカレー。美味しい。


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ジャパニーズカレー

午後
今回ICTGが供与される施設より集まった医療者に対し、レクチャーとハンズオントレーニング。


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レクチャーとハンズオントレーニング


ちなみにポンペイ島に産婦人科医はどうやら3人程で、全て最大の街コロニアにいる。
コロニア以外に住む妊婦は基本、産婦人科医以外による健診を受けることになる。
最終的にはこのICTGを離島まで届けたいのだが、この島内でも大いに活躍しそうだ。
夕方、少し空き時間があったのでホテルから海まで散歩。
まだ海を見てなかったので…。

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思った”ビーチ”ではなかった海岸

しかし、思ってたのと違う。
見たこのない青い海を想像していたが、見たことのある青
。白い砂浜を想像していたが陸からいきなりの海。
飛び込みたくなるような透明感を想像していたが…飛び込みたくはなかったたらーっ(汗)

夜はホテルのレストラン(結構人気)で。
マグロのフライと刺身のついたジョイディナー (一番人気)を頂く。美味しい。

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マグロ定食


この国には日本の統治時代があり「刺身」「にぎり」の言葉はそのまま使われ
レストランに醬油やワサビがあるのはデフォルトだった。

夕食を終え部屋へ戻ろうとした頃
今回が3回目のミクロネシアとなるメロディの神原さんが「この近くにカジノがあるんだよ」と教えてくれた。
ルーレットやカードを想像した私は連れて行ってもらったのだが…そこはビンゴ大会会場だった。

しかし、せっかく来たのにやらずに帰るのは私的にはナシだった。
「やっていこうよ!ビンゴ」。1ドル払って参加。
ナンバーの上に小石を置いていく。
「正しく石を置いたかどうしてわかるの?」そんなことを思っていたら隣から「ビンゴ!」の声。
神原さんだ目

札束が彼のもとへ(15ドルほどだけど…)。
しかしヒトってうれしいとこんなにニヤけるもの?ってほど二ヤケた神原さん。
素敵ですぴかぴか(新しい)


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満面の笑みの神原さん


もうちょっと遊んでいきたそうな彼に「もう行くよ」と私。彼のためだ。
ギャンブルの深追いは禁物。
すぐ近くでバスケをやっていたからちょっと覗いてみる。
楽しそうだ。

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バスケ少年


その帰り道、昔やっていたスポーツの話。
私がバスケ部だったと言うと「やってくればよかったのに…」と。
「やれるか〜」「誘われてもねーし」。

翌日以降、バスケのゴールがあるたびに
「岡先生やらなくいいの?」「やらんわい」の小ネタが幾度となく繰り返された。
しまいにはゴールが目に入っただけで「先生」「やら〜ん!」と脊髄反射みたいに反応していた。

 さて、活動の初日まで紹介したところで結構なボリュームになってしまったので
今回のレポートはここまで。
活動2日目からが今回のメインミッションで、“診療所へのICTGお届け活動”だ。

次、投稿のチャンスを頂けたら、その報告をする。
ではでは手(パー)


posted by kataro-sa at 17:18| 日記